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平成30年 11月号 179-2
豊かな自然と多民族都市バンクーバー
Amtrakでバンクーバーへ
今度はバンクーバーの方を記していこう。シアトルからバンクーバーへは敢えて飛行機ではなく全米鉄道旅客公社が運営するAmtrak を選んだ。この選択をしたのは、昨年イタリアでヴェネツィアから フィレンツェまでの移動をTrenitaliaという高速鉄道を使ったのだが、約250kmの距離を2時間で結ぶ快適な高速移動を経験したので、北米の鉄道というのも一度経験したいと思ったからだった。
Amtrak Cascades号は電車ではなくディーゼル車であり、1日にシアトル・バンクーバー間を朝昼の2往復便しかなく、スピードもゆっくりとしたもので、シアトルから約150kmの距離を約4時間をかけてバンクーバーに行く鈍行の移動手段だった。
この路線は車窓から見えるオーシャンビューが綺麗だとの情報があったので、事前にネットで窓側の席を確保しようとしたのだが、Amtrakにはコンピューターによる座席指定の仕組みがないのだ。シアトル駅では車掌さんが列車に乗る前に座席表に貼った番号シールを剥がして乗客の切符に貼るという、まあ今時ではとても珍しくなった随分と原始的な方法で乗客に座席が割り当てられるのだった。
しかし実際列車に乗車すると車内は半分以下のガラ空きなので、車掌は車内で「どの席でも勝手に選んで座って良いよ」と大きな声で叫んだので、シーサイドではない方に振り分けられていた乗客も全員がシーサイド側に移ってしまった。あの座席指定は何のためだったのか、意味はなくなってしまったのだった。
車窓からのシーサイドビューは時々深い霧に包まれたり晴れたり曇ったりするが、コトコトとスロースピードで動く列車から見える海岸風景はあまり変化に富んでいるわけでもなく、似たような風景を次々と見せながら列車は太平洋の北岸をゆっくり進んでいった。 バンクーバーまでの途中駅は確か5駅だった。
バンクーバーにはほぼ定刻から20分遅れというAmtrakとしては上出来の時間に到着した。20分遅れなのに何故上出来かと言えば、Amtrakは飛行機と比べると時間での競争力がないため、売上の小さい旅客輸送よりも、飛行機に比較して大量の輸送が出来る貨物輸送の方に力を入れているので、何かあれば旅客列車より貨物列車の方を優先することがあるようである。また線路は複線が少なくて単線がほとんどなので、逆方向からの列車との待ち時間もたっぷりで、1時間遅れなどを気にすると乗れるものではないと聞いたことがあるからである。
グランビル アイランド パブリックマーケット
到着したバンクーバーでの午後は到着予定の3時間後に半日観光を予約していたので、予定通りに計画を進めることが出来た。これはプライベートガイドではなく、観光会社の企画する半日ツアーなので黙ってスケジュールに着いていくしかないのだが、そのスケジュールにはパブリックマーケットの予定も入っていたので楽しみにしていた。
まずはバンクーバー市民の憩いの場所となっているスタンレーパークを周りながら、専門ガイドの安田さんがバンクーバーの歴史から政治や経済まで、4時間の案内の間たっぷり話を聞かせてくれた。安田さんはたぶん60歳代後半ではないかと思われるが、若い頃から身一つで世界中の70カ国を放浪してきたという強者であり、今はバンクーバーに25年ほど住んでいるけれど、いずれ日本に帰る予定だとのことだった。
そのような世界中を長く旅してきた安田さんが絶賛する素晴らしい街というのがバンクーバーという都市なのである。メディアでも世界で一番住みやすいと評されているバンクーバー市は人口70万に満たないコンパクトな街であり、シアトルと似たような大きさである。またシアトルと同じように世界中の人達が集まっている多民族都市であり、白人の次に目立つのは中国系の人達であるが、何処へいっても英語以外の様々な国の言葉が飛び交っている。
その様々な国の人の胃袋を満たす各国の食材が豊富に揃っているのが、グランビル・アイランドにあるパブリックマーケットである。
パブリックマーケットには多国籍な人々が自国の料理を作るための素材を集めた店が色々あるが、筆者が専門とする魚以外で特に目に留まったのは、見事な色とボリューム感のある果物類だった。特に小玉のリンゴはバンクーバーだけでなくシアトルでも毎日買って食べたが、とても歯応えがあって酸っぱくもない美味しさに惚れ込んだ果物だった。筆者は自宅の朝食でデザートにリンゴを半分だけ食べることを食習慣にしており、アメリカとカナダで食べた小玉リンゴは、サイズ的にもちょうど良くて、出来ることなら日本に持って帰りたいほどだったが、やはり検疫上は無理なので泣く泣く諦めたほどだった。
カナダの税金は連邦税(GST) 5%と州税(PST)に別れていて、GSTの生鮮食料品は0%なので日本のように8%もの税金を払わなくて済む。だからと言って物価は安いかと言えば「高い」ので、収入の低い人の生活は楽でないようである。
またカナダでは商品と公共のサービスは英語とフランス語の両方を併記することが義務づけられていて、左下画像のように大きく2カ国語表示をされている商品もあるが、パブリックマーケットのようなところでの表示は右下画像のように英語のみでの表記が多く、2カ国語表示は必ずしも徹底されていないと感じた。
さて肝心の魚についてであるが、このパブリックマーケット中に魚売場は2ヶ所あって、品揃えの内容はシアトルとほとんど一緒だと感じた。そして、その中でも充実しているのがスモーク製品だった。ギフト用にしっかりと箱詰めされたものもあるけれど、基本的には日常使いとして住民の食生活にしっかり溶け込んでいると感じられる品揃えの充実ぶりだった。下の画像はすべてスモーク製品であり、ソフトやハードの仕上げだけでなく、味付け方法やカット方法など様々な工夫をして売り込む姿勢があった。
昨年フィンランドのヘルシンキに行った時、スモーク製品の充実ぶりに驚いた経験がある。やはり同じ北国同志で共通していることは、北国の気候条件として魚を天日干しするだけの太陽の光に恵まれないため、天然資源として周りに豊富にある木材を燃やし、その煙で魚を燻して保存してきた生活の知恵から来ていると思われ、まさにスモーク製品は北国の特徴を表していると思われた。
キャピラノ
さて次の日、バンクーバーでトラベロコの案内をお願いしていた日だった。ホテルに迎えに来ていただいた人のニックネームはバンクーバーさんというの60代の女性だった。金融会社の経理の仕事をされているとのことだが、その会社は週休3日の労働環境を持つ会社なので、自分のスケジュールが都合良い時にガイドのアルバイトをしているということだった。
この日は我々がガイドを占有できるので希望に沿うような動きをしてくれるのが強みである。先ずはカナダらしいレッドシダー(日本名は米杉)と呼ばれているヒノキ科ネズコ属の樹木が生い茂る、有料の森林レクレーションパークに出向いた。そこは樹木や岩盤の豊富さと渓谷の高低差を利用して吊り橋などが架けられており、多くの観光客で賑わっていた。
日曜大工を趣味とする筆者は、自作のウッドデッキにレッドシダーを使ったことがあり、独特の甘い香りを久しぶりに嗅いで嬉しくなったが、そこは吊り橋を楽しむなどそれだけのことなので、もう一つの目的である鮭の孵化場へと急ぐことにした。
キャピラノ森林レクレーションパークとは少し離れているが、車でいけばそう遠くない場所にキャピラノ孵化場はあった。
そこは日本との結びつきが色々と感じられる施設だった。以下の画像のように普通は英語と仏語の2カ国語併記なのに、そこではほぼ全ての場所で日本語表記が加えられており、左下の画像のように立派な銅板プレートまで掲げられていた。
この施設はキャピラノ川のダム計画で、ギンザケ、キングサーモンなどが自然産卵できなくなる恐れから、人工孵化でサケの減少をくいとめようとして1971年に造られた。サケの孵化放流のほかにサケを通して自然環境の保護を社会に啓蒙しているとのことである。
ここで学んだことの一つは、キングサーモンのことを英名でKING SALMONではなくCHINOKとも呼び、ギンザケのことをSILVER SALMONではなくCOHOとも称していることだった。筆者としては知っているはずの鮭の名称が聞き慣れない文字で表現されているので戸惑ってしまったのだが、よく考えてみると日本でも同じ魚が地方によって全く違う名前で呼ばれているのだから、このことは何ら不思議なことではないと思い直したのだった。ちなみに紅鮭はRED SALMONではなくSOCKEYE である。
バンクーバーのスーパー
キャピラノの後はスーパーをいくつか視察することをお願いしていたので、まずは Loblaws City Market に案内していただいた。
その店に入ると、高い天井の作りを活かして壁の売場表示は異常に大きく、チマチマしていない大陸的なおおらかさを感じた。魚売場を探すと、比較的充実した鮨売場とコンパクトな魚売場が隣り合わせに並んでいた。トラベロコのバンクーバーさんに売場写真を撮って良いかを聞いてもらったところ、意外にも軽くOKがでたので撮ったのが以下の画像である。
鮨売場の大半の商品は巻き商品であり、それもほとんどが中巻きである。一部ににぎり鮨があり、イナリ鮨もあり、刺身も鮨ケースの最上段に少しだけあったが、とても売れている感じではなかった。その中で面白かったのは左上画像のParty Trayと表示されたPOPだった。つまりこれは日本の鮨鉢盛りの注文受け付け表示であり、こういうニーズがカナダにあるのが意外で面白く思った。
ちょうど昼過ぎになっていたので、試食と昼食を兼ねてバンクーバーさんと私たち3人で昼ご飯を惣菜コーナー横のイートインコーナーで食べることにした。昼ご飯は鮨にすることにして3人でシェアーすることにした。
Dragon Roll $8.89 Temp SH Roll $7.89 Salmon Roll $6.89
これまでアメリカのスーパーで買って食べた鮨は、シャリがまるで糊を固めたみたいで美味しくない印象を持っていたが、この店の鮨はきちんとインストアで作っているからか、シャリの固さも程良く仕上がっていてなかなか良い味だった。
次に向かったのは、昔の八百半(ヤオハン)が世界に展開していた店の一つが近くにあり、店名を変えて存続しているということでその店に向かった。
今は中国人がT&Tという社名で経営をしているとのことであり店名は大阪だった。バンクーバーさんにこの店名の疑問を質問すると「日本語を使うと高品質というイメージが定着しているから、それにあやかったのではないでしょうか」との回答だった。なるほど中国人はこうやって各地で日本料理店とかも経営しているに違いないと思ったのだった。
その中は八百半当時の作りをそのまま残している感じであり、特に魚売場は活魚水槽を置くなど力を入れている印象であったが、いわゆる東洋系の人達を対象にした中華系スーパーと感じたので撮影を頼むことはしなかった。
次に向かったのは、トラベロコのバンクーバーさんは訪問を勧めるけれど、筆者が以前訪問したアメリカの都市では何度も訪ねていたし、前々日のシアトルでも最新店を訪問していたので、今更という思いがあったWhole foods marketだった。
まだ時間もあることだし、ほんの近くだということで軽い気持ちで訪問したところ、シアトルのAmazon本社の近くにある店とはまったく様相が違い、あの店とこの店は本当に同じ企業が運営する店なのかと言えるほど様子が違っていた。
この店でも写真はOKが出るかもしれないと思って、魚売場の従業員に許可を求めたところ、何とOKが出ただけでなくポーズまでとってくれたのだった。
この人はポーズをとっただけに終わらず、私たちが日本人だと判ると自分のことを英語と日本語混じりで息もつかない調子で次々に話しかけてきたのだ。この方はマイケルさんという名前で、日本で和食の修行を6年間したので桂剥きが出来るという自慢話があった。当時は店の弟子同志で建物の3階から桂剥きの端が地上に着くかどうかを競い、負けたら奢らなければならかったが最後は自分が奢られるようになったという自慢話や、大阪は街が大きすぎて嫌いなど、短時間だったけれどとても愉快な一時だった。
実は面白い余談があって、マイケルさんに写真をお願いする前に、その魚売場にあるティラピアを見て筆者は、その魚のことを日本ではイズミダイと呼んでいるアフリカ原産の淡水魚であり全然美味しくないという話をバンクーバーさんにしていたのだが 、マイケルさんは自分から「 ティラピアは美味しくない・・・」と言うものだから、私はまさか話を聞かれていたのかとヒヤリとしたのだった。
次に向かったのは Save On Foods というBC州とアルバータ州に70店舗ほどを構えるカナダだけにあるローカルなリージョナルスーパーだった。
筆者がトラベロコさんに特に希望していたのは、ホールフーズとかではなくこういうカナダに行かなければ知ることの出来ない地方の企業だった。ここでも、写真撮影を頼むといったい何が面白いのという感じで軽く簡単にOKをだしてくれるのがアメリカとは全然違う対応だと感じた。
バンクーバーの魚売場はシアトルとほぼ同じ品揃えであり、先ずは生サーモンが主力で、次にタラが来て、オヒョウ、ティラピア、バサ、切身用キハダマグロ(カナダではAhi tuna)のブロック、カキとアサリなどの貝類、そして冷凍のエビにカニである。その他は加工品の主力がスモークサーモンであり、それに加えてスモークフィッシュ商品 、さらに Ready to cook 商品の数々というところで、ほぼ魚売場の品揃えは決まってしまう。丸魚は成長途上の小さなニジマスが定番で、その他の丸魚はほぼないと思って良い。バンクーバーとシアトルの魚売場はほぼ一緒と考えてよく、明らかに大きな違いはほとんど見かけられないと感じた。
First Nations
バンクーバーで感じたことは色々あったけれど、特に意外な事実として印象に残ったことがある。それは建国して150年しかない歴史の浅いカナダ国は、First Nationsと呼ばれている先住民族に対して、過去の入植の際に犯した行為などの反省の気持ちを踏まえ、今は大事にするようになっているということである。
カナダの先住民族のことをカナダインディアンと呼称することは差別用語とされ、今はFirst Nationsと呼ばれカナダ国民のほぼ1.8%を占めている。今日ではその約55%の人達が「保留地」と呼ばれる特定の地域に住み、上下水道が完備した家に住む人が8割以上を占めるようになっているが、1960年代までは電気も水道もなく下水道も整備されていない住環境にあったとのことだ。
今やFirst Nationsは連邦法によって一定の権利や特典、社会保障などを受 けることができるようになっている。そして独自の文化はコミュニティの誇りと独立独歩のカギとして再評価され、彼らの言語、文化、歴史の教科が学校にも取り入れられ、先住民の文化や言語、伝統的な信仰や慣習を保存促進するセンターが国中のあちこちに建つようになっている。
上の画像はスタンレー公園に立っているトーテムポールである。それらが持つ意味合いは特定個人の出自を表したり、死者の生前の業績を尊び後継者が建てたものであり、家紋のように家系や生まれがわかるようになっているとのことだ。
筆者はその独自文化の一端に触れたくて、その日の夜はバンクーバーさんにFirst Nationsの人が営む先住民料理レストランに予約を入れてもらった。
そのレストランの名は Salmon n' Bannok であり、予約をしないで店の前を通っても営業しているのかさえ分からず、たぶん一見客が中に入ることはないだろうといった外観だったが、中に入ってみると予約客が次々とやってきて大賑わいの大繁盛レストランだと感じられた。その繁盛の秘訣はオーナーのアイネスさんがとてもフレンドリーな感じで、顧客をとても大事にしているからだと思われた。お客様との応対はまるでファミリーのようで、多くのリピーターを抱えているようだった。
料理を注文して運ばれてくるのを待っていた私たちにもアイネスさんが親しく話しかけてきて、日本の雑誌を開いて見せてくれた。
その雑誌に載せられていたバンクーバー特集ページの一つに入れられたことを知ってほしかったようであった。自分はエアーカナダのCAをしていたことも話してくれたが、確かに当時のきっと美貌だったはずの片鱗が微かに感じられた。
Bison Pot Roast $32 | Sockeye Salmon Grill $29 |
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そして選んだ料理は上の画像で、左はアメリカバイソンの煮込み料理、右は紅鮭のステーキである。バイソンはFirst Nations の重要な食料として位置づけられ、一部の部族は農耕文化を持たず、衣食住の全てをバイソンに依存していたとのことである。その野生牛バイソンの料理とはどんなものだろうとの興味があったが、意外に柔らかくて臭みもなく非常に美味しかった。
もう一つの Sockeye Salmonとは紅鮭のことであり、上記したようにバンクーバーを旅してこういう別名があることを知ることが出来たのである。今回の旅は「サーモン漬け」とでも言えるほどよく鮭を食べたのだが、この店の薄い味付けは、それまでの店の濃い味とは一線を画していて筆者には好みの味だった。
旅の総括
さて今年の「海外お魚事情」は随分長くなってしまったのでそろそろ終わりにしよう。本当は移動日を含まずあと残り1日旅したので丸1日分を記さないことになるのだが、それはバンクーバー島ビクトリアでのブッチャートガーデンやエンプレスホテルでのアフタヌーンティーといった純粋な観光だけだったので、本来のテーマからすると、それを記してさらに文章を長くしないでも良いのではないかと判断した。
今回の総括として言えることは「旅は出会い」だということだ。今年からレンタカーでの移動をやめたことで行動の自由は多少制限されたものの、それに代わるものとして人との出会いが増えたと感じた。
また初めて知り合った何人もの人達がこのホームページの存在を知ってくれることになったので、たまにはこれを覗いてくれるかもしれないということも励みになることであろう。
シアトルとバンクーバーは日本の宗谷岬の北緯45度よりも北の北緯47度と北緯49度に位置しているが、両都市はとても温暖な気候を持っていることが体験できた。何しろ帰国して北緯33度の福岡に戻ってきて、シアトルやバンクーバーよりも寒いのではないかと感じるのだからおかしなものだ。
こういう温暖な気候が、二つのコンパクトシティに世界中の人々を魅了して誘い込む要因の一つがあるのかもしれない。そんな魅力的な都市を訪問できたことは嬉しい限りであり、魅力的な人々と知り合えたことも良い思い出である。
また来年同じ時期にまだ身体が丈夫であれば、どこか魅力的な海外へ行くことが出来たら嬉しい。その目標のために頑張ろうと思う。
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<2018年11月5日後記>
今月号を最後までお読みいただいた方だけに、Amazon go でのその後がどうなったかをお知らせしよう。
Amazon goでの買い物で、妻だけに請求メールが届いて、筆者にはメールが来ていないと記していたが、実は筆者にはAmazon goからのメールは来ていないけれど、スマホアプリのなかにはレシートが届いていて、買い物した総金額と二人が店の外に持ち出した商品内容は合致することになったのだ。
上はAmazon goから妻に届いたメール。筆者には送られてきていない。 しかし、後で筆者のスマホに入っているAmazon goアプリを開いてみると、レシートを確認すると下の内容が記されていた。
妻と二人分の購入数量と金額は間違いない。これらの商品はすべて筆者が店の外に持ち出したのだが、結局Amazon goの仕組みというのは「商品を誰が店外に持ちだしたかではなく、誰が棚から取り出したか」で購入した人を判断する、ということが自らの体験で分かったのだった。
Amazon goの店内では何人かのグループが一人だけに商品を集めて会計させようとしても、各人が棚から持ち出したら会計を一人で済ますことは出来ないのだと思う。つまり棚から商品を取り出すのも一人だけにさせなければ、会計を一人で済ますわけにはいかないことになるのだと思われる。
またメールが届くか届かないかの違いについて現時点で考えられる妻と筆者の違いは、筆者がプライム会員で妻はそうではないことが挙げられる。プライム会員にはメールはださない仕組みなのか、今のところその辺のことも仕組みとして本当はどうなっているのか筆者は理解できていない。
水産コンサルタント樋口知康が月に一度更新してきたこのホームページへの
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更新日時 平成30年11月 1日