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鮮魚コンサルタントが毎月更新する魚の知識と技術のホームページ
令和 2年 11月号 203
青森の魚
Go to 青森
このところ毎年の恒例となっていた11月号「海外お魚事情」は、新型コロナウイルスで海外への渡航が叶わず、仕方なく代替として「国内のある地域のお魚事情」を記すことにした。そして、今回その訪問地として選んだのは、ほぼ半世紀前の学生時代に奥入瀬などを観光した記憶はあるものの、宿泊を伴った旅行先としてはまだ行ったことがなかった青森県である。
筆者が居住する福岡県からは北海道の次に遠い遠隔の地であり、北海道は何度も訪問しているけれど青森にはなかなか行く機会がなかったので、Go to キャンペーンを活用して未知の青森を訪問し、そのお魚事情を知りたいと思ったのだった。
先ず向かったのがミーハー的に聞こえるかもしれないが、天然本マグロで世に名の知れた大間である。とりあえず大間とはいったいどんなところかを知りたいと思ったのだ。福岡から羽田経由では青森空港には早く着いても14時半頃であり、車を飛ばしても18時過ぎ頃になりそうなので、その手前で距離的に近い風間浦村にある下風呂温泉のホテルに宿泊することにした。
下北郡風間浦村下風呂温泉の魚料理
下風呂温泉の湯は、浴槽の底がまったく見えないほど白濁していて独特だった。旅館の料理は青森の魚料理を堪能すべく「鮑・帆立焼海鮮舌鼓プラン」というのを予約していた。そのメイン料理の一つが下の画像である。
さすがに蝦夷のご当地らしく、まだ動いている蝦夷アワビが奢られていて、この皿に火を付けると、これが「アワビの踊り焼き」となるのである。この蝦夷アワビというのは、クロアワビの北方系亜種で本来はもっと寒冷地にいたものが増殖や移植によって生息域が拡がり、蝦夷の名前を冠するようになったとのことだ。
蝦夷アワビは繁殖力が強く、クロアワビやアカアワビよりも多く養殖されていて、国内のアワビでは一番の流通量となっている。また韓国でも盛んに養殖されるようになって、韓国が世界の生産量の80%を占めるまでになっていた時期があった。ところが、これまた中国の生産量が飛躍的に伸びており、今や養殖アワビのマーケットを中国が牛耳るようになってきているようである。
その蝦夷アワビと同じ皿に盛られているのが、今や全国的に名を轟かせている「陸奥湾産ホタテ」である。ホタテ貝の生産量は下の表にあるように北海道に次いで全国二位の位置にあり、特にベビーホタテと呼ばれる半成貝の一大産地として陸奥湾産ホタテは有名である。
FISH FOOD TIMESでは、No.43 ベビーホタテの冷シャブ(平成19年7月) でベビーホタテの商品としての面白さを採りあげていたけれど、その後スーパーの魚売場では今やなくてはならない定番商品に育ったのではないかと見ている。
陸奥湾で養殖されているホタテ貝の生産は下の表にあるようにここ数年間順調であり、2020年度は前年を下回るかもしれないが、価格は今年の状況下で急騰するようなことはないようだ。
今回の青森訪問で、筆者が少しだけ面白く思ったのは、これまでボイルベビーホタテと呼んできた商品が、青森のスーパーの魚売場では、どこでも「蒸しホタテ」と呼称されていて、ボイルの表現が見られなかったことであった。たぶん製造方法は同じでも表現方法が違うだけだろうと思うのだが・・・。ちなみに、ベビーホタテと呼ばれる半成貝は、生後約1年半のホタテ貝であり、成貝は2年から4年、稚貝は1年で出荷される。
そして同時に食卓に並んだのが、下画像の「アンコウのとも和え」である。
茹でたアンコウの身に肝を磨りつぶして加え、味噌や酒を混ぜて味を調えた料理である。そして、このアンコウは下風呂温泉が位置する風間浦村にとって特別な存在であることが後で分かったのだった。
青森県は全国有数のアンコウの漁獲高を誇り、なかでも風間浦村は餌を付けない釣り針でアンコウを引っ掛けて獲る「空釣り」、更に海底に網を固定する刺し網での漁が有名であり、生きたまま漁獲され生け簀に移してから活け締めをするので、アンコウを刺身で食べることが出来ることで知られている。漁獲量は底引き網漁が中心の八戸市より少ないものの、アンコウが生きていることから高値で取引され、その平均単価は八戸市のアンコウのほぼ2倍ほどすることが上の表に示されている。
アンコウの刺身については FISH FOOD TIMESでも No.27 アンコウの七つ道具刺身(平成18年3月号)で以下の商品を提案していた。
この商品は山口県下関市から活のアンコウが手に入ったので作ったのだが、恥ずかしながら当時も含めこれまで風間浦村のアンコウのことはまったく知識がなかったのだ。今回は残念なことにアンコウの刺身を食べることは出来なかったが、風間浦村で漁獲された鮮度の良いアンコウを使った料理を食べられただけでも良しとしたいと思った。
大間のマグロ
翌朝向かったのは下風呂温泉から約20kmの地に所在する、かの有名な大間である。温泉旅館の美味しい朝食を控えめにして「大間で天然本マグロを食べるぞ・・・」と意気込んでいたのである。
本州最北端の大間崎に着くと、上左画像の観光客向けレストハウスには目もくれず、その向かい側にある上右画像の食堂へ向かった。その店名は「魚喰らいの大間んぞく」であり、オーナーは2013年築地の初競りで1億5,540万円で競り落とされた本マグロを釣り上げた第三十八美吉丸の船長親子ということである。
店の外も店内にも、誇らしげに釣り上げられた222kgの写真が飾ってあり、嫌が応にも「大間の本物」だということを知らしめてくれる仕掛けになっていた。
そして、注文をしたのがこれである。
8時に開店した店に一番客として入って、8時半に運ばれてきたのが大間の天然本マグロ大トロ・中トロ・赤身を使った3,400円の「三色マグロ丼」であった。もちろん生ではなく解凍ものではあったが、日頃よく口にする養殖生本マグロの味とは明らかに違い、どちらかと言えばサッパリしていて、後味の良い旨みが口いっぱいに拡がり、その味を堪能することが出来たのだった。
津軽半島へ
とりあえず、今回の第一の目的である「大間の天然本マグロを食べる」は達せられたので、次の目的地へと車を飛ばすことにした。次は下北半島から津軽半島へ渡るために朝10時50分に脇野沢港を出航するむつ湾フェリーを利用することにしていた。フェリー会社からのメールには出発の30分前には到着する要請が来ていて時間的な余裕はなく、海岸線と山道の上り下りを繰り返しながら脇野沢港へ急いだので、その間に下北半島の紅葉を楽しむことはとても出来なかった。
乗船したフェリーにはレンタカーが3台、乗船客は8名だけの寂しいものであり、秋の観光シーズン真っ盛りなのに、ここでもコロナ禍の影響が影を落としていた。
ちょうど1時間で津軽半島の外ヶ浜町蟹田港に到着した。下船した後、弘前市の方角へ移動しながら昼食の店を探していたところ、約1時間ほど移動した青森市の郊外に「青森煮干らーめんきむらや」というのが見つかり、希望として津軽半島で津軽ラーメンを食べたいと思っていたので何の迷いもなくそこに入店した。
この店の売りは「自家製麺・化学調味料不使用」のようであり、スープは焼き煮干しでとっているということである。筆者は下画像の極煮干しラーメン(大)800円を注文していたが、それが運ばれてきてスープを飲むと、まさに「煮干しが粉々になって飛び散るような風味」が口の中いっぱいに拡がり、馴染みの博多とんこつラーメンとはまったく違う世界のものだということをしっかり確認できたのだった。
この津軽ラーメンは煮干しをたっぷりと使っているので、記事のテーマである「お魚事情」の一つに加えても良いのではないかと考え紹介することにした。
ラーメンを食べた後は一路弘前への道のりである。面白く感じたのは、東津軽郡外ヶ浜町蟹田港から弘前市へ向かう途中の国道280号線は青森市郊外の西田沢周辺まで20kmほどあるが、その道は実に広々としていて、真っ直ぐな一本道がどこまでも延々と続いている。筆者はこのおおらかな大陸的風景のなかでレンタカーを運転しながら、以前何度も運転したアメリカのフリーウェイを思い起こすことになったのだった。青森の道路事情は何処へ行ってもほとんど狭さを感じさせられることはなく余裕があり、まるで大陸にある外国のようにコセコセした雰囲気がなく、車を走らせやすい地域だと感じた。
アップルタウン弘前市
青森市を過ぎると、次は弘前市である。弘前といえばリンゴ、筆者はアップル大好き人間なのだ。自宅での朝食のデザートは基本としてリンゴであり、その小サイズは1個、大サイズは半分にカットして毎日食べるようにしている。またポテトサラダはリンゴ入りが大好物であり、アップルパイには目がなく、JALの機内サービスでは必ずアップルジュースお願いしている。パソコンはもちろんアップルであり、1994年に発売されたPowerPC 7100、Classic System 7 の頃からのヘビーユーザーである。また筆者は2009年10月にサンフランシスコの南に位置するクパチーノにあるアップル旧本社を訪ねた。当時はまだ存命だったけれども、病気でガリガリに痩せこけていたスティーブ・ジョブズが少しでもふっくらとした身体に戻ってほしいとの願いを込め、博多人形のお多福を大きなスーツケースに入れてアメリカ本土まで運び、それを携えて病気見舞いに行ったこともあるほど熱狂的なアップル信者なのである。
アップルタウン弘前市は海岸線ではなく内陸の都市なのでお魚事情には不適だと承知していたものの、上記のような理由で弘前市はどうしても外せなかったのである。この日は魚に関わることはあまり期待できないだろうとの前提で、アップルヒル、弘前城などを観光しながら弘前市内のホテルへと向かった。
ホテルへは予定より早めに到着し、その夜のメインイベントにしていた「三味線ライブ」を楽しみにしていたので、宿泊ホテルからタクシーで5分ほどの距離にある「三味線ライブ あいや」に予約時間の19時ちょうどに到着した。ところが、なんと店の入り口には「臨時休業」の札がかけてあるではないか・・・。
「ぐるなび」でネット予約確定の番号が送信されてきていて、しかも予約の前日にはぐるなびから確認メールも受け取っていたのに、店は予約者に何の連絡もなく休業している。こんなことって、あるの?・・・休業するんだったら、せめて最低限の礼儀として予約客にはそのことを連絡はすべきではないか・・・。しかし、とにかくこのことに呆れ果てたものの、今更どうしようもないので、店まで運んでもらったタクシーにそのまま引き返してもらってホテルへと戻ったのだった。
タクシーの運転手さんの話によると、ほんの数日前に弘前市内の飲食店でクラスターが発生し、市長から飲食店の営業自粛要請がでているとのことであり、その影響ではないかということであった。つまり、この他の飲食店も営業している店は少ないはずということであり、夕食の当てをなくし途方に暮れてしまったのである。宿泊ホテルの飲食スペースも早々と閉店し、歩いて数分の弘前駅ターミナルビルも空いている様子はなかった。しかしホテル周辺を少しだけ歩いて探してみると、ホテルから数分のところに煌煌と電飾看板を灯している居酒屋を見つけたので、これ幸いと何ら躊躇することなく入店した。
そこは「津軽居酒屋わいわい」という店名だった。この日の流れとして窮余の一策だったが、それにしては当たりと感じられるレベルで、料理が出来るのも早く、味も良くて、お酒も色々あり、価格もリーズナブルで結果オーライとなったのだった。
そこで注文した料理を紹介すると、
津軽居酒屋わいわいの料理 | |
アイナメ刺身 750円 | すくめ(サメ酢味噌和え)480円 |
北の青森でこその刺身 | 青森でサメは普通に食べるらしい |
ホタテとイカのメンチ 400円 | リンゴチーズ焼き 400円 |
これは絶対お勧め。ホタテが味を良くしてる | 魚ではないが、アップル好きには最高 |
十和田湖、奥入瀬、八甲田山
翌日は山に向かうことにした。十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田山という、まさに定番の観光コースである。やはり青森県を訪問し、これらの場所を外したら画竜点睛を欠くと思ったので、秋の真っ盛りのベストシーズン「であるこの地を目に焼き付ける思いで観光を楽しんだ。
奥入瀬渓流 |
八甲田山 |
紅葉を愛でる目的での行楽を「紅葉狩り」と表現するが、特に八甲田山へのドライブは「狩る」なんていう生やさしいものではなく、言わば「浴びる」の言葉が適切なほど紅葉が真っ盛りで、紅葉を何年分も堪能したと感じた。
この日の昼食は奥入瀬渓流入り口の川沿いにあるレストハウスでとった。ここでも、やはり魚料理を味わうことにして注文したのが、下画像のヒメマス塩焼き定食である。
奥入瀬渓流とは十和田湖から流れ出る奥入瀬川の約14kmの区間のことだが、その十和田湖で獲れるのが十和田湖ヒメマスである。十和田湖は周囲44km、透明度25mの清らかな湖であり「水清ければ魚棲まず」の諺どおり、昔は魚がほとんど存在していない湖だったらしい。しかし明治36年に北海道の支笏湖からヒメマスの卵を移植して養殖に成功し、十和田湖に放流したことでヒメマスは今やこの地域の名産品となっている。
ヒメマスは簡単に言えば「ベニザケの陸封型」であり、湖などに留まって一生を終える魚である。いっぽう川を下って海に出る降海型がベニザケなので、言い方を変えればヒメマスは「湖のベニザケ」と表現しても差し支えはないのである。
この十和田湖ヒメマスは10月1日が釣りの解禁日であり、10月の初旬からヒメマスの群れの接岸が始まり、中旬にかけてが釣りのピークで、下旬になると早くも魚影が薄くなるということだ。この時期は真っ赤な婚姻色に色づいたヒメマスを同じように赤く紅葉した森を背景にして釣りが楽しめるのだから、釣り好きにとって十和田湖のヒメマス釣りは一度はやってみたい釣りの一つのようである。
ちなみに、その夜宿泊した古牧温泉青森屋の翌朝の朝食では下画像のイワナ塩焼きが出された。
イワナはヒメマスと同じサケ科ではあるが、タイヘイヨウサケ属のヒメマスと違いイワナ属に属しているので少し毛色が違うと思うべきである。
ヒメマスとイワナの塩焼きを比較して、どちらが美味しかったか自分なりに評価してみると、価格は850円とリーズナブルなヒメマス塩焼き定食は焼きたてのホカホカで食べることが出来たが、青森屋でだされた朝食のイワナは既に冷めていて、その点では間違いなくヒメマスの方が美味しかった。ついでに青森屋の料理についての感想を記すと、朝夕食付きの宿泊代が高い割に料理のレベルはそれほどだとは思えず、全体としてのコストパフォーマンスは悪い印象だった。広大な敷地に何もかも揃って何不自由なく遊べる施設が整っていて、そこでリゾート気分を味わうには良いのかもしれないが、筆者のように食事の内容に人一倍の関心を持つ人間が評価すると、その内容はいまいちであった。
八戸の魚事情
最後の日は朝四時に起き、再び朝食のためにホテルに戻ってくることにして八戸漁港に向かった。青森県随一言われるの漁業基地がある八戸漁港と魚市場の様子を確認するためだった。
八戸第三魚市場に到着してみると、まき網船などが何艘か岸壁に横付けされているものの、水揚げされている様子もなく人の気配もないので、これ以上活気のある光景を見ることは難しいと判断し、もう一つの目的施設である八戸市営魚菜小売市場に向かった。
昭和28年に開設された施設は午前3時から午後3時まで営業していて、魚を中心とした昔ながらの市場であり、八戸市及び周辺市町村からも客が集まるということである。その中に入ると、そこは今となっては全国的に見ても希少と言えるほど、ずいぶん老朽化した昔ながらの市場の雰囲気をそのまま残した施設だった。この独特の雰囲気は、過去に筆者が訪問した上海の銅川水産市場や釜山の釜田市場を思い出させることになった。
時間はまだ5時前だったのでお客さんは今から増えてくるのだろうけれど、いったいどれだけのお客さんが来るのか不安になるような閑散とした様子だった。昔はずいぶん賑わったのかもしれないが、今は時代の流れに取り残されてしまい、この老朽施設がいつまで続くのだろうと感じたのは以下の画像だ。
たぶん昔は店が肩を寄せ合うように並んでいたのだろうけれど、今は物置となった通路が営業している店の横に存在していたのである。そして店の様子はどこも以下画像のような感じで刺身用の商品が常温で陳列されていて、若い人達は衛生的にどこまで許容し買い物をしてくれるのか疑問だった。
おそらく客の大半は何十年もこの市場に通っている高年齢層の馴染み客と思われ、こういった顧客がさらに年老いて歯抜けのように姿を消していったら市場は商売としてやっていけるのか、またその一方で長く店頭に立ってきたのであろう年老いた店主たちも、この先いつまで仕事が出来るのか、この市場の未来を考えると部外者である筆者でさえ不安を感じざるを得ないものがあった。
この市場の中には純粋に業務筋の店であろうと推測される店も下画像のように存在していた。
しかしこのような業務筋の店はほんの少しだけであり、業務筋はこの市場が所在する道路に面して荷物の出し入れや運搬がしやすいような店をロードサイドに構えるよう変化してきているようだった。
青森お魚事情 総括
さて、お魚事情の国内編はそろそろこの辺で終わりにしよう。4日間の青森はゆっくりする暇もなく駆け足でほぼ県内を一周することになった。もっと色んな魚を見たかったし、出来ることなら最終日は何か福岡では滅多に手に入らない鮮度の良い魚を購入して帰るつもりでいたのだが、八戸の市場でも購入したくなるような魚に出会うことは出来なかった。
今回の青森でも感じたことの一つは、東北・北海道を含む東日本から北日本の魚は、西日本・九州などに比べると「販売されている魚の種類が限られている」ということであった。色々な魚を見たいし、食べてみたいと思っても、それはなかなか簡単ではなく、そのような期待に応えてくれる場所はあまり多くないようだと感じた。
青森県内のスーパー内の魚売場も幾つか立ち寄ったが、西日本から九州の各県に所在するスーパーの魚売場のように生魚を品揃えしているところは皆無であり、筆者のような立場にある人間としては期待を裏切られてばかりだった。ただ、このような思いはこれまでの東日本・北日本の各県を訪問した時にいつも感じていたことなので、改めて「やはり青森もそうなのか」と思うだけで、それほど落胆するということはなかったのだが、やはり未知の青森なので多少の期待感もあったので、残念な気持ちを拭うことが出来ないのも事実である。
青森県を訪問して感じたのは、東日本から北日本にかけてはどちらかと言えば「少品種大量」な形で魚が存在していて、西日本・南日本は「多品種少量」の魚がいるということだった。
しかし、基本的には青森県の上っ面をかじっただけの旅行であり、本当の意味で「青森の魚」のことは何も分かっていないことは間違いない。もっと深く知るには、違った形での分析手法が必要である。そのためにはどうすれば良いのか、これからじっくりと考えてみたいものである。
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更新日時 令和 2年 11月 1日