魚種・テーマの索引
 
FISH FOOD TIMES Back No.
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平成30年 10月号
No.177 メイチダイ刺身&鮨
平成30年 9月号
No.176 店内手作りタコ
平成30年 8月号
No.175 ウナギ鮨盛合わせ
平成30年 7月号
No.174 マアジのバラエティ
平成30年 6月号
No.173 ヒメダイ姿造り刺身
平成30年 5月号
No.172 クロダイ料理
平成30年 4月号
No.171 ヒメシャコガイ姿造り刺身
平成30年 3月号
No.170 ヌマガレイ刺身&にぎり鮨
平成30年 2月号
No.169 魚屋鮨スタイル
平成30年 1月号
No.168 ズワイガニ付加価値商品
平成29年 12月号
No.167 イタリア魚料理の一端
平成29年 11月号
No.166 シログチの平造り刺身にぎり鮨・切身
平成29年 10月号
No.165 アカヤガラにぎり鮨&薄造り刺身
平成29年 9月号
No.164 オオシタビラメにぎり鮨&薄造り刺身
平成29年 8月号
No.163 センネンダイ薄造り&炙り刺身
平成29年 7月号
No.162 スズメダイ料理
平成29年 6月号
No.161 イトヨリ昆布締め平造り
平成29年 5月号
No.160 メナダ薄造り刺身
平成29年 4月号
No.159 オニカサゴ刺身
平成29年 3月号
No.158 マトウダイ薄造り刺身&にぎり鮨
平成29年 2月号
No.157 魚職不朽
平成29年 1月号
No.156 ヒラアジ薄造り刺身
平成28年 12月号
No.155 上海蟹料理
平成28年 11月号
No.155-2 上海魚料理
平成28年 11月号
No.154 赤イサキ刺身&鮨
平成28年 10月号
No.153 アオハタ薄造り刺身
平成28年 9月号
No.152 コシナガマグロ平造り刺身
平成28年 8月号
No.151 アカエイの刺身&鮨
平成28年 7月号
No.151-2 アカエイ料理
平成28年 7月号
No.150 アユの背越し姿造り
平成28年 6月号
No.150-2 アユの姿鮨
平成28年 6月号
No.149 スジアラ炙り刺身
平成28年 5月号
No.148 ミンク鯨の畝須スライス
平成28年 4月号
No.148-2 ミンク鯨赤身の刺身&にぎり鮨
平成28年 4月号
No.147 スマの炙り平造りとにぎり鮨
平成28年 3月号
No.146 オヒョウ刺身
平成28年 2月号
No.145 ナマズ刺身薄造り
平成28年 1月号
No.145-2 ナマズにぎり鮨
平成28年1月号
No.144 ソロバン玉の串焼き
平成27年12月号
No.144-2 ボラの洗い造り
平成27年12月号
No.143 海を隔てた魚食の違い
平成27年11月号
No.143-2 海を隔てた魚食の違い
平成27年11月号
No.142 マイワシづくし(刺身&にぎり鮨)
平成27年10月号
No.141 ヒラマサ切身姿売り
(平成27年9月号)
No.140 グルクマ刺身平造り
(平成27年8月号)
No.139 トコブシ刺身盛合わせ
(平成27年7月号)
No.138 活アイゴ平造り
(平成27年6月号)
No.137 マナガツオ炙り平造り(平成27年5月号)
No.136 ハマダイ骨付き頭付き切身(平成27年4月)
No.135 サヨリ姿造り・にぎり鮨・酢の物(平成27年3月)
No.134 真鯛にぎり鮨(平成27年2月号)
No.133 生魚対面裸売りの勧め(平成27年1月号)
No.132 イラの刺身(平成26年12月号)
No.131 ロブスター刺身姿造り(平成26年11月号)
No.130 真サバ炙り平造り(平成26年10月号)
No.129 紅鮭ステーキ(平成26年9月号)
128 コイの洗い(平成26年8月号)
127 旬線刺身盛合わせ(平成26年7月号)
126 エツ刺身姿造り(平成26年6月号)
125 メバル薄造り(平成26年5月号)
124 旬のアマダイの鮨と刺身(平成26年4月号)
123 本マグロづくし刺身盛合わせ(平成26年3月号)
122 寒メジナにぎり鮨(平成26年2月号)
121 うなちらし(うな重)平成26年1月号)
120 アルゼンチンアカエビの魅力(平成25年12月号)
119 シドニーフィッシュマーケット(平成25年11月号)
118 生秋鮭焼霜刺身(平成25年10月号)
117 カンパチ腹トロ薄造り(平成25年9月号)
116 イスズミ平造り(平成25年8月号)
115 ヤリイカ姿造り(平成25年7月号)
114 イサキ姿造り(平成25年6月号)
113 ウマヅラハギ薄造り(平成25年5月号)
112 片口鰯にぎり鮨(平成25年4月号)
111 旬鮮刺身ちらし鮨(平成25年3月号)
110 生アナゴにぎり鮨(平成25年2月号)
109 魚屋鮨鉢盛り大トロ5カン入り(平成25年1月号)
108 アラちゃんこ鍋(平成24年12月号)
107 サーモンレタス裏巻き(平成24年11月号)
106 秋太郎平造り(平成24年10月号)
105 コノシロ糸造り(平成24年9月号)
104 活鱧の刺身(平成24年8月号)
103 Bad money drives out good money(平成24年7月号)
102 コチ薄造り(平成24年 6月号)
No.101 キビナゴ開き造り(平成24年 5月号)
No.100 アトランティックサーモン薄造り(平成24年 4月号)
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平成30年 11月号 179-1

成長企業がシアトルの未来を変える


荷物が出てこない・・・!

今年の「海外お魚事情」は、北米大陸西岸の北に国境を挟んで隣接するように存在しているシアトルとバンクーバーを紹介することにしよう。

10月20日(土)に成田からバンクーバーに入ったのは、成田出発から9時間後の20日土曜日、ほぼ定刻の11時20分頃に到着した。しかし乗り換えのシアトル行きアラスカ航空は1時間15分遅れの15時に出発した。1時間遅れなんかは日常茶飯事のような雰囲気であり、地上係員もCAも何ら悪びれるところは全くなかった。遅れは外国で当たり前なのだろうから、これくらいは気にしてもしょうがないと思っていたが、シアトルに着いてからが大変だった。

シアトル シアトル到着後のアラスカエアー

1時間以上遅れて着いたシアトル空港で、成田で預けていたスーツケースを受け取るためにターンテーブルの側に行ったのだが、同行した妻のスーツケースがいつまで経っても出てこないのである。そこでアラスカエアーのクレーム処理係の場所に行くと、そこには20名ほどの人々が列を作って待っていたのだ。

筆者は11年前の2007年にマイアミからニューヨークにアメリカン航空で戻る時、やはり同じように二つの預け荷物の内の一つが行方不明となったが、その時クレームを伝えに行ったのは私たちだけで、1時間半後の次の便に筆者の荷物は載せられて戻ってきて事なきを得た経験があった。なので「またか・・・」という思いだった。

しかしシアトル空港では、同じ便の乗客なのかどうかは分からなかったけれど、そこでは私たちだけでなく20名を超えた多くの人たちが「自分の預け荷物はどこへいったのだ・・・」とやり取りをしていて、なかなか自分達の番が回ってこない。やっと自分達のクレームを聞いてくれる順番になったが、お互いに言っていることが十分に理解できないのだ。そして、何処へいったのか分からない荷物をこの日の内に直接私たちに手渡すのは無理だということになり、ホテルに届けてもらうことになった。結局、荷物は翌日の夕方ホテルに帰ると部屋の中に入れられていたのだが、ほぼ2日間妻は化粧道具も着替えもなくて大変な不便を強いられたのだった。

アラスカエアーからは何の謝りの言葉もなく何と不誠実な会社なのだと思ったが、日本と違って欧米社会は基本的によほどのことがなければ自分から非を認めることはないと聞いたことがある。仕事に関しても「ここまでは自分の責任範囲だがそれ以上のことは自分の責任ではない」という区分がハッキリしていて、今回のような誰が過ちを犯したのか直ぐに判明しない場合は誰も自ら謝ったりはしないようなのだ。日本人の感覚からすると腑に落ちないことなのだが外国はそうなのだろうと諦めるしかなかった。

そしてこの一件から、今回の旅行はこの先どうなるのだろうとの一抹の不安がよぎったのだった。そのように思ったのは、実は昨年10月のイタリア旅行でフィレンツェからピサにレンタカーで行った際に、フィレンツェ市街にあるZTLゾーンという歴史的景観保存地区の進入禁止地区で違反をしてしまったのだが、今回の旅行出発間際の10月中旬に、イタリアから交通違反金€125の請求書が来たのだ。そして、この支払いを5日以内であれば割引にする仕組みがあり、渋々€89を支払ったばかりのタイミングだったのだ。

筆者の外国での旅は、これまで「外国人の運転を禁止もしくは推奨されていない国」以外では、レンタカーを借りて自由に動き回るスタイルを続けてきたが、今回の旅行からレンタカーを借りないことにした。その理由は昨年イタリアで進入禁止の交通違反をしただけでなく、イタリア人のウインカーをほとんど出さない荒っぽい運転のなかで、高速道路では無理やり割り込んできた車と衝突事故を起こしそうになり、急ハンドルを切って肝を冷やしたのだ。筆者は年齢も70年目の人生を迎えたという節目にあり、これを契機に「これからは一切外国で運転しない」と決めたのだった。


魚屋さんが集まるパイクプレースマーケット

外国でレンタカーの運転をしない代わりにどうしたかと言えば、現地ガイドと現地ツアーの二つを頼むことにした。魚の仕事関係は現地ガイド、観光は現地ツアーに分けることで仕事半分観光半分の形を執ることにした。

現地ガイドの方は費用が高めの専門ガイドではなく、トラベロコというサイトを使ってアメリカとカナダに在住している日本人が、アルバイトの形で筆者が希望する行き先を終日または半日ガイドしてくれる仕組みだ。

今回初めてこのトラベロコのシステムを利用したのだが、結果として言えることは「自分でレンタカーを運転して回るよりもずっと効率的でリーズナブル」と感じたことだった。費用はシアトルが1日1万5千円、バンクーバーは1日1万2千円にシステム利用料10%上乗せされるけれど、レンタカー代、ガソリン代、ナビに行き先を打ち込んで調べる時間や機械のナビにやたら遠回りさせられたりするムダな時間、そんなことを考えると間違いなくこの仕組みを利用するのが賢いと感じた。トラベロコさん費用は様々で驚くことに人によって5倍以上の開きがあり、今回筆者は事前に何人かトラベロコさんと交渉したけれど、最終的には素晴らしい人に巡り会えて運が良かったようだ。

読者の皆さんも旅行会社の企画ツアーに参加されるのではなく、自分の興味の赴くままに外国を旅することを重視するのであれば、トラベロコというシステムは一つの選択肢として検討するに値すると筆者はお勧めしたい。

さて、アメリカに入った翌日21日の日曜日はシアトル在住のトラベロコさんにお願いした。もともと依頼していた60歳代の女性トラベロコさんは都合が悪く、自分の代わりに紹介されたのが同じ家に住んでいるパートナーのデューイという名の日本語ペラペラな75歳のアメリカ人だった。デューイさんは実に面白い経歴の人で、建築家としては既に引退し、今は日本庭園の技術者として自分のペースで仕事をしている悠々自適生活人のようだった。デューイさんは日本庭園のことでガイドをすることは時々あるようだが、自分の専門外のガイドは初めてだったようだった。しかし私の希望は流通や水産の専門知識を求めているのではなく、現地の案内をお願いしたのだから、例えば車内やレストランで聞かせてもらったアメリカと日本を股にして生きてきた、これまでのデューイさんの変化に富んだ経験談を聞くだけでも実に面白かった。

まず最初に案内してもらったのが、シアトル市民の台所パイクプレイスマーケットだった。ここは市民の台所でありながら有名な観光地ともなっていて、様々な雑貨や日用品と共に生鮮食品も充実していて魚屋さんも4ヶ所存在していた。

 

seattle 

そのなかでも、以下の画像は日本人が経営している魚屋さんで「魚が空を飛ぶ」ことで有名であり、パイクマーケット市場の名物行事となっていて、このパフォーマンスを見たくてこの魚屋さんには大勢の観光客が集まっている。

この場所はシアトルで食べられている魚のことを知るには便利な場所であるが、随分と観光地化されているので、筆者の興味とは多少ズレている感じがして早々に切り上げて別のところへ向かうのを希望した。


オーガニックスーパー P.C.C

次に向かったのは初めて耳にする会社で、P.C.Cという生協が経営する店であった。その正式名称はP.C.C (PUGET CONSUMER’S CO-OP)であり、シアトルの街中には9店舗があるようで、デューイさんの話によると「ホールフーズよりもずっと小さい会社だが、ホールフーズよりも品質は良くて安い」ということだった。デューイさん自身もよく利用しているようで、店員さんと親しく話していた。

魚売場は以下の画像にあるだけで、魚の販売にはあまり力を入れていない感じだった。

 

逆に驚いたのが、ナッツやシーズ、穀物類の売場である。

 

 

これらの品揃えはオーガニックスーパーの真骨頂というもので、店の大きさや生鮮品の品揃えと比べるとあまりの充実ぶりに驚いてしまった。

そして面白い光景がレジだった。今時流行のセルフレジではなく、すべての商品を袋入れまでしてくれる。面白いのはレジの担当者はお客様と向き合い、大きな液晶画面が客の方を向いていて、計算の内容が大きく表示されていることだ。

 

こういうレジ方式は今回視察した他のスーパーでも見ることは出来なくて、この会社の独特の考えを見るような思いだった。


立派な魚道がある水門

次にデューイさんが連れて行ってくれたのは、スーパーではなくて「水門」だった。そこは、FISH LADDER BOTANICAL GARDEN という、市民の憩いの場所として公園でもあるとのことだった。

水門という表現が正しいのかどうか分からないが、言ってみれば「スエズ運河」のようなものである。海と湖とをつなぐ運河には水の高低差があり、その脇には水の高さの違いを舟が乗り越えるための水門が大と小の二つあり、それらはsmall lockとlarge lockと呼ばれている。

 

その施設の正式名称は Hiram M. Chittenden Locks というらしく、以下の画像ように船を通している。

 2  3

1、水門に船が入ってきたところ。後方と前方の水門まで水面の高さが同じである。

2、前方の門がふさがれてたまま、次々に船が溜まっていく様子。前方の水門の向こう側と手前の水面の高さの違いが分かると思う。船が一杯になったら後方の門が閉められ、前方から水が流れ込んでくる。

3、今度は後方の門がふさがれたまま前方の門が開き、前方の海面と水面が同じ高さになり船は出て行く。

船はこうして水門を抜けることが出来るのだが、川を遡り湖などへ向かう鮭はどうかと言えば、この巨大なダムのような人工の水門を自らの力で超えることは出来ないのである。

そこで鮭の遡上を妨げないために考えられたのがFish Radderである。日本語に訳すと「魚のはしご」となるのであろうが、分かりやすい日本語に訳せば「魚道」である。これを以下のような形に作っているのだ。

 

1  2  3

1は鮭が普通に泳いで入れる魚道の様子である。2はその先にある段差の滝のような魚道であり、ここを鮭は泳いで上っていく。3の画像はやや見えにくいが、ほぼピークを過ぎた時期に遅れてやってきた鮭が1匹だけ寂しく魚道を泳いで進んでいる様子。

筆者は常々アメリカとカナダに天然の鮭が非常に多いのは何故だろうという素朴な疑問を持っていたが、この施設を見て一つの疑問が解けたと思った。アメリカだけでなくカナダも人間の身勝手な考えで自然を破壊せず、天然の魚を含む動物たちを人間が人工の障害物によって消滅の道を歩まない配慮をする考えが国としてしっかり確立されているようであり、だから今も天然の鮭が減っていないのではないだろうか。他にも色々な要因が積み重なっての天然鮭の豊富な環境が守られているのだろうとは思うが、このような水門の魚道も一つの側面だと見て間違いないと考えた。

筆者がこれまでのようにレンタカーで移動していたら、こういう施設を訪ねることは考えもしなかったと思われ、このような経験が出来たのはデューイさんのおかげであり、こういう面白い勉強が出来たのだから有り難いものである。本当にデューイさんに感謝を申し上げたい。


次に向かったのは、筆者の希望として是非行程に入れてほしいとお願いしていた「Amazon go」だった。 世界中の話題となっている「無人コンビニ」とはどんなものか早く経験してみたかったことであり、今回の旅の目的として上位に位置づけていたものだった。以下の画像が夕方5時前のアマゾン本社とAmazon go の外観である。

  

  

早速店の中に入って買い物をしてみた。品揃えはまさにコンビニエンスであり、必要最小限の品揃えしかない小さな店だった。筆者としては特に興味のある商品はなかったので、翌朝の朝食用パンを二つとAmazon go の名前の板チョコを幾つか訪問記念に買ったが、妻はそれ以外も買い求めていた。そして妻はどちらかのカゴ一つにまとめようと言って私のカゴに商品を入れ込んだのだが、それがチョットした問題を起こしたのだった。

Amazon goのルールでは店内で他人に商品を手渡してはいけないとなっていることが後で分かったのだ。妻はそれを知らずに筆者に渡してしまったところ、店を出て直ぐに妻のiPhoneにAmazon goから 5itemsで $10.69 の買い物されました、というメールが入ったのだ。しかし筆者には何の連絡もなく未だに買い物通知メールは来ていない。しかも筆者が持ち出して買い物をした合計数量と金額はそれ以上だったので、これはどうなっているのだろうと思っている。

筆者が全商品の金額を支払うつもりで全ての商品を自分で持ち出したのに、その買い物通知連絡は来ていないし、犯行を犯すなんて悪意は全くないのにこうなってしまっている。筆者はある意味非常に貴重な経験をしたと思っているので、このことを自らアマゾンに報告するようなことをせず、しばらくこのまま放置しておこうと考えている。一体これからどんな展開になるのか面白いではないか。未払いの金額はたいしたものではなく、このような貴重な経緯がどう決着するのか、小売業に関係する人間としてこれは又とない経験になると思っている。

いっぽう、本社ビルの横にある円形の奇抜な建物は何だろうと思って入ってみた。そこは何とも面白い空間だった。

   

      

   

ここはAmazon Spheresという建物で、写真OKだったので自由に撮らせてもらった。この場所を作った目的としては社員の休憩場所もあるようで、自然の植物を植えてリラックスした空間を作り、自由な発想をしてほしいとの考えもあるとのことだ。現在世界で一番勢いのある企業はなかなかやることが違うものだと感心した。

この施設の周囲は、古い建物がどんどん壊されて近代的で巨大なビルへと変貌し、それらの全てにアマゾン関連の会社が入る予定とのことであり、いわゆる巨大な「アマゾン村」が出現しているといった様子なのである。

シアトルという街は人口規模70万人以下のコンパクトな都市であるのに、アマゾンのようなすごい勢いのある会社を始め、マイクロソフトの本社と関連企業、さらに世界に店舗展開しているスターバックスの本社があり、そしてあのボーイングの本社と工場など名だたる世界企業が目白押しであり、今アメリカで一番土地と建物の値上がりが激しいと言われている。

建築家のデューイさんの話によると、建築の注文をしても申請許可が直ぐにはおりず、仮に許可がおりても着工が随分先延ばしにされるということであり、全米の中でも指折りのとんでもない勢いのある都市なのである。


シアトルのシーフード

そんな勢いのあるシアトルで食べた夕食はシーフードレストランだったが、やはり元気のある都市は物価も高いものだというのが印象だった。

   

Angry 2pound whole dungeness crab $56 Pan seared alaskan halibat $38

  

ダンジネスクラブ(イチョウガニ)の料理は口の周りがヒリヒリするほどの辛さであり、そんなスパイスを全体に絡めているので、食べる時は手の指を赤いスパイスで汚しながら黙々とカニと格闘した感じだった。結果としてカニの上品な味はほぼ消されてしまっていたけれど、トータル的な味はなかなか良かったと評価した。

いっぽうハリバット(オヒョウ)は、たぶん大きなサイズの白身を柔らかく仕上げていて、これもマッシュドポテトの上に載せられ、添えられたソースは濃いめのデミグラスソース風であり、これも味は悪くなかった。しかしどちらも筆者と妻の舌には味が濃いすぎて二皿を完食できなかった。

翌日はボーイングの工場や航空博物館の観光に当て、翌々日の朝バンクーバーに向かったのだが、バンクーバーのことについても記すことは多々あるので、今回は久しぶりに2ページ版にすることにしよう。是非次のページの方も覗いてほしい。


次ページへと続く


ちなみにこれは本文と関係ないことなのだが、巻頭からここまで1日目の記事は26日(金)から27日(土)にかけてバンクーバーから成田までJALの機内での約10時間で記した。帰国後に時差ボケにならないようにする目的もあり、まったく睡眠もとらずに照明が消された暗い機内でパソコン作業を一人続けていた。そんな筆者にCAの田中さんが興味を抱いたみたいで、機内の衛星インターネットを使って筆者のことを検索したようである。そして成田に着陸が近づいた時間を見計らったようにして「樋口様のブログを少しだけ見ました。読みやすくてとても面白いですね」と話しかけてきてくれたのだ。筆者は「え〜、私のことをこの機内で調べるなんて、そんなこと出来るの、恐いな・・・。でも、それはブログじゃなくて、ホームページだよ」と伝えると、ニコニコと素敵な笑顔で前言を訂正してくれたのだった。今このパソコンで記している記事を11月1日にホームページにアップする予定を彼女に告げると「1日ですね。見てみます、楽しみです・・・」と話したりで、とても楽しい会話をJALのCA田中さんと機内で楽しむことが出来たのだった


水産コンサルタント樋口知康が月に一度更新してきたこのホームページへの

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更新日時 平成30年11月 1日