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平成21年 1月号



ブリのキムチ鍋




お正月の料理は普通「おせち」なのだろうが、今年の正月は「寒波襲来」で、鍋料理がピッタリの寒さのようだ。

多人数が揃うことの多いお正月の料理は、おせちの他に「当家自慢の定番鍋を囲む」という家庭も多くなっているのではないだろうか。

我が家の寒い日の定番鍋は「キムチ鍋」である。

10年ほど前まで我が家の鍋料理にキムチ鍋は存在していなかった。

しかし、ここ数年というものそれまで主役だった寄せ鍋に代わって、今や断然多い回数で食卓に出てくることが増えた鍋はキムチ鍋だ。

これは我が家だけではなく、全国的にも言える傾向のようで、いわゆる「鍋の相撲番付」というのをつくってみると、どの地域でもキムチ鍋は横綱か大関にまで出世しているようなのだ。

これほどの人気抜群の鍋料理のスターとなっているキムチ鍋とは、韓国でキムチを使った家庭料理のチゲ(鍋料理)を指し、お客様用の特別な鍋料理である「チョンゴル」とは違うらしい。

本来そのキムチ鍋の主役は、豚肉と白菜キムチのようで、写真のブリような魚というのは基本的に主役ではない。



本来は主役でない魚を、キムチ鍋のメイン具材にしたというのが、今月の料理提案テーマであり、その魚がブリなのである。


この写真は「養殖」のブリと呼ばれているもので、日本人が食べているブリとは、大半がこの養殖物である。


そして、これが「天然ブリ」

天然物は、頭が長く、魚体全体がスマートで、胸ビレや尻ビレ、尾ビレの格好が良い。

ズンドウ型で丸っこい養殖物とは明らかに見た目の違いを確認出来る。

これが脂が乗って美味しいかどうかとなると、季節的には必ずしも天然物が優るとは限らない。

天然はスマートな分脂肪は少ないので、物足りなさがあるのも事実だ。

しかし、これからの「寒い季節の天然ブリ」は違う。

この季節の5kg以上の大きな天然物は「寒ブリ」と呼ばれ、春から初夏にかけての産卵のため、冬場にしっかりと脂肪を溜め込んでとっても美味しくなるのである。

さて、その美味しい寒ブリを使ったキムチ鍋の作り方。

白菜、水菜、エノキ茸、モヤシ、椎茸、豆腐、うどん玉と、

ブリの切身を適量準備する。

そして本格的にキムチやコチュジャンなどを準備して作るのも良いが、ご家庭用に手っ取り早くキムチ鍋を作るのにお勧めは、ストレートタイプ、希釈タイプのどちらでも良いのだが、市販のキムチ鍋スープを買って鍋に入れるのだ。

更に、お好みで味噌を加えて味を整えると、グッと美味しさが増す。


後は、好きなだけ取り皿にとってお召し上がれ。



我が家ではこの他ちゃんぽん玉や切餅を鍋に入れて腹の足しにする。

唐辛子の辛味の素であるカプサイシンが身体の芯から効いてきて、寒い冬でも身体はホッカホカになる。

キムチ鍋と寒ブリの相性はとても良いのである。

ブリにシャブ鍋というのも確かに美味しいが、この料理の場合は、どちらかと言うと腹身のブリトロとの相性が良い。

キムチ鍋は必ずしも腹身ではなく背身でも美味しく、特に「背身の血合肉」は不思議とキムチ鍋に絶好のマッチングなのだ。

これから一段と寒さを増していく1月、2月は、ブリとキムチ鍋のコラボレーションを売り込んでいこうではないか。




 

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