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The Fish Food Retail Net
平成19年 7月号
ベビーホタテの冷シャブ
今年は陸奥湾の帆立貝が豊漁である。
豊漁で卸価格も昨年より20%程度割安になっている。
昨年は不漁で価格が高くなり動きも悪くなっていたが、今年の場合末端の小売り状況も好転しそうな勢いである。
帆立貝の料理には色々なものがあり、夏場のホタテ料理としては、串刺しのバーベキュー、鉄板焼き、ネギ塩焼、サラダ、カルパッチョ、などはすぐに思いつく。
ところで、皆さんは「冷シャブ」で食べたことがあるだろうか。
今年の夏は「猛暑」と予想されている。
暑さにやられて「食欲減退」も考えられる時に、「ホタテの冷シャブ」は大活躍しそうな料理なのである。
この料理の作り方は簡単で、以下のような手順を踏めば良い。
モヤシを熱湯にサッと潜らせ、冷水で冷やす。
同じように熱湯にサッと潜らせ、冷水で冷やす。
モヤシを皿の上にタップリと敷く。
ボイルベビーホタテをお湯に潜らせ、シャブシャブする。
ホタテはボイルをした生食用なので、気になるようであれば、念のために沸騰したお湯に通して、表面の雑菌を殺菌する程度。
皿のモヤシの上に、サッとシャブシャブして、冷水で冷やし、水切りした、ボイルベビーホタテを250gほど盛付ける。
ベビーホタテの上に、湯通しをした貝割れを載せ、好みの冷シャブ用ゴマダレ又はゴマドレッシングをかけて出来上がり。
この料理の完成までの所要時間は合計10分以内。
料理に必要な金額は小売り売価で、1パック39円の貝割れ、モヤシ1袋50円、それにベビーホタテは250gで398円。合計金額は487円。
早い、簡単、そして安い。この3拍子に加えて、美味しいのだ。
ボリュームはほぼ3人分ほどあるので、今年のベビーホタテの価格ならば、家庭でこんなに高いコストパフォーマンスの料理が作ることが出来る。
120g前後の大きさの殻付きホタテを3ケ使って刺身を造ってみた。
下の写真刺身の貝柱は、3ヶ分で80gほどしかない。
それでも原価は、ホタテ3ヶ分とその他資材費を加えると、合計200円を超えてしまった。
売価をつけるとすると、400円を下回るのは難しいだろう。
この刺身は一人でも物足りないボリュームでしかなく、こうして比較すると、ベビーホタテを使った冷シャブの、コストパフォーマンスの高さが理解出来るはずだ。
今年は安くなったホタテ貝を「冷シャブ」という料理提案で売ってみよう。