Fish Food Times

平成18年 5月号




太刀魚拍子木造り

 


そろそろ太刀魚が旬。

と言っても、地方によっては「まだまだ・・・」とか、「もう終わり・・・」という反応がありそうだ。

つまり、太刀魚は春から秋にかけて日本の各地で産卵するので、たくさん漁獲される時期が地域によって様々ということになる。

しかし、旬は夏場を一般的な「最大公約数」ということにしておこう。


ところで読者の皆さんは、太刀魚の刺身を食べたことはもちろんお有りだろう。

でも、想像するにほとんどの人は「銀皮造り」と呼ばれる、下の写真のような、銀色のピカピカした見かけの良い刺身ではないだろうか。

太刀魚銀皮平造り


薄造りにするとこうなる。

太刀魚薄造り


では、最初の写真の「拍子木造り」はどうだろう。

あまり多くの人が、こういう形で食べたことがあるとは思えないが、どうだろう・・・

言っておきたいのは、包丁で一定の大きさに細く切ったわけではない、いつも太刀魚の刺身を造っている人でも、この方法を知らない人がいる。

味の方はと言うと、これが「絶品」。

あの銀皮の多少硬くて生臭みのある風味が消えて本当に旨い。一度試してほしい。


「フィッシュフードタイムス」は、これ以上ポイントとなる部分を敢えて表現しない。

饒舌に何もかもお喋りしてしまうことを「潔しとしない」からだ。

意地悪なようだが、意外と簡単だから後は自分でお調べあれ。



太刀魚はこのように頭を上にして、立って泳いでいるから「立ち魚」とも呼ばれる。