Fish Food Times
平成18年 2月号
サワラの焼霜刺身
サワラは春の魚「鰆」と書くから、「春が1番美味しい」かと言うと、必ずしもそうとは限らないところが何とも面白い。
春とは言っても、正月気分がやっと抜けたの頃、春まだ遠く、冬の気配がとっても強い頃迄が美味しい。
サワラの刺身(2)
(裏盛り)
普通に皮をとるとあまり食欲をそそらない色の地肌が現れるので、これを「裏盛り刺身」にして、見た目を良くする刺身の方法もある。
鰆の姿
ちなみに、平成16年2月2日の山陽新聞朝刊の「瀬戸内海アンケート」で、
という結果だったそうである。
確かに、岡山県の人はサワラをほんとによく食べる。鰆の語源をたどると、昔は岡山県沖の瀬戸内海に春になるとサワラがたくさん産卵に押し寄せて来たことから、春告げ魚として「鰆」という名前になったらしい。