Fish Food Times

平成17年10月号



シス背越し(正式名称イボダイ)

別名 モチウオ、ウオゼ、アメタ、ボウゼ、バケラ、クラゲイオ

皮ごと、骨ごと

で食べる刺身はいかが。


秋になるとウオゼとも呼ばれるシスが美味しくなる。

正式な名称はイボダイらしいが、何となく美味しそうな名前ではない。

シスという呼び名が、一番清浄な感じで美味しそう。

骨が柔らかく、鱗らしいものもほとんどないので、飛びっきり新鮮なものは「背越し」が一番美味しい食べ方。

骨ごと、皮ごとを紅葉おろしとポン酢醤油でいただくのが格別。


クラゲイオとも呼ばれるように、クラゲとは切っても切れない仲。

越前クラゲという巨大なクラゲが、今大変な厄介者になっているが、シスは小さなクラゲなどを主食として生きている。

そのために、硬い歯ではなく咽にヒゲのような無数のヒダがあり、これでクラゲの一部を濾しとって食べるということだ。